JaSST Online Clover に参加してないけどアウトプット
ごあいさつ
こんにちは。IT業界のはしっこで、テスターをしているしらみと言います。
2021年7月31日(土)JaSST Online Clover が開催されました。
現在第3子妊娠中で予定日まで1週間のため、半日かかるこのイベントは参加を見送っていたのですが、その夜からTwitterタイムラインに怒涛のアウトプット(ブログ)が流れ、「なんだなんだ!」とびっくりしました。Twitterでよくおみかけする、あの方やこの方、ブログを今までやってなかった方まで。
あんまりびっくらこいたんで、早朝にこんなつぶやきを投下したら
JaSST online 参加できなかったけど、
— しらみ (@a_shirami) 2021年8月1日
タイムラインの怒涛のアウトプット放流ながめてると否応なく高まる…!
はてなブログ、ガサガサ👀
登壇されたあきやまさんから「なにかアウトプット」してみるといいよと、背中を押して頂いたので、運営・登壇・参加者の皆さんが作ってくださったこのビックウェーブ…!私も乗らせて頂きます!
当日参加してないので、登壇者の方の資料を読んで感想を書きます!
「私が、noteを書くときに大切にしている "たった1つ"のこと」
akiyama924(秋山 浩一)
あきやまさんといえば、QAや品質の知識豊富な大御所(でもプリキュア好きなので勝手に親近感)というイメージがあったので、LT2回目でちょっと苦手、や、以前はブログを年1本も書けなかったと初めて知りました。
そんなあきやまさんが、noteを書くときに大切ににしている”たった一つ”のことは、
読者の誤読を防ぐ
ということ。
例として出されてたのは「美しい水車小屋の娘」。
美しいのは、水車小屋?それとも娘?
私の配偶者は中国人なんですが、日本語のこういうとこわかりにくいよねーと聞かされてたので、なるほどたしかに!感があります。
読者にきちんと伝えたい時には、『』や、””などを使うとよさそうです。
逆に、読者にふわっとした雰囲気だけ伝えたい場合は、きっとこのままでいいのかもしれないですね。歌詞とか小説とか。
あきやまさんのように登壇たくさんしていらっしゃる方でも、習慣化することでアウトプットを維持してるんだ、というのが目からうろこでした。
「ブログにまつわる因果ループ」
kz_suzuki (鈴木 一裕)
今回、アウトプットの勇気を一番頂いたのが、鈴木さんのこちらのスライド。
ガツンと脳みそ打たれたのが
知り合いが増えたり、中年化が進むと、
恥をかくことに対する抵抗が強くなる
の一文。とっても…よくわかります……。
特に最近のQA業界は若手の方々の躍進がすさまじかったり、キラキラQAエンジニアさんもたくさんいるので、どうしても自分と比べてしまい萎縮することが多いです。
でも、たぶん、ここで「恥をかきたくない」という自分と戦うのをあきらめちゃだめな気がします。「恥をかきたくない」気持ちを、自分を成長させる方向へコントロールするやり方を教えてくださった鈴木さんのスライドに感謝です。
「発信で人生が動き出した&発信と継続の技術」
まつ(松谷 峰生)
「ちょっとやってみるか」から始まる、まつさんの華麗なシンデレラストーリー!
テスターちゃんの作者さんなので、スライド自体が面白く、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
発信することを、「テーマから」と「思いつきで」の両輪でとらえ、それぞれうまく回すコツをまとめているのがすごいなと思いました。
私も小学生くらいの時、母から「三日坊主も繰り返せばいいんだよ」って教えてもらったのを思い出しました。お母さん、三日坊主をスタートできそうだよ…。
小並感あふれる感想だけのブログにお付き合いいただきありがとうございました!
参加者のみなさんのパワーをお借りして、ほこりかぶってたはてなブログをまた書くことができました。ありがとうございます!
JaSST九州の感想①
ちょっと前になりますが、JaSST九州に行ってきました。
レポート&感想になります。
◼️ワークを通してじっくり考える同値分割&境界値分析
JSTQB FLやテスト本でもよく見かける同値分割&境界値分析なので、知識としては知ってはいました。
「同値分割」は同じ結果になる入力値を有効同値クラス、無効同値クラスとしてまとめて、そこからテストデータを選択することで、テストを合理的に減らす。
「境界値分析」は有効/無効クラスの境界(バグが潜みやすいところ)を狙ってテストし効率的にバグを出せる。
でも実際にちゃんと使ってるかというと、せいぜいテスト観点に「・0件/10件/11件の確認」とか文章で書くくらい。
このセッションでは、まずワークショップのたくさんの例題にとりくんで同値分割&境界値分析を体感し、
その後「活用時にぶつかる問題」とそれらへの取り組み方について教えて頂きました。
◼️ワークショップ
ワークショップ中にまず気になったのは「自分の思い込み」が強いなー、ということ。
例えば、体重を入力する例題の時に私は「0」とか「100」とかで数直線を描いてたんですが、解答時に「体重なので99.9や100.0」みたいな話があって、「あー!ですよね💦」となりました。
で、それ以降は「ひっかからないぞ、ひっかからないぞ」と気をつけて問題文を読むようになりました。
でも結構ひっかかるんですよね。。自分の思い込みに。。
例題で条件としてあげられてるのは「時間は〇時〜〇時まで」とか、文章で読むと数行のものばかりで、簡単そうに見えるんです。
だけど制限時間は少なめで、例題数はそこそこあるから残り〇分〜とかだと焦ってくるし、できたら全問正解したいとか欲もあるし。。
モヤモヤしながら取り組んだワークショップですが、個人的にはこれが良かったなと思いました。
理由は、その後の井芹さんの「活用時にぶつかる問題」がすーっと染み込むように理解できたからです。
◼️活用時にぶつかる問題
・テスト目的のあいまいさ
「何を確認したいんだっけ?」が明確じゃないとテストしなくていいところまでテストしたり、しなきゃいけないところを逃がしたり、が発生する。
ワークショップの中の「買い物サイトでログイン中に、個人情報参照しようとするとパスワード入力を求められる。入力値が登録済パスワードと合致してるかどうかを確認するテスト」ってやつでは、入力値のバリデーションチェックは「テストしなくていいところ」。
ログイン中ってことはユーザーは一度は正しいパスワードを入力してるってこと、だからこの場合は、ログイン画面みたいに厳重なテストは割愛してもよし、と理解しました。
でも現場では、例題みたいに「入力値が登録済パスワードと合致してるかどうかを確認」するのが目的、と決められてることはあまりない。仕様書とテスト対象がぽいっときて「テストお願いします」という感じ。
あ〜だから上流にテストチームが入るって大事になんですね。
テストの目的を決めて開発者さんやステークホルダーと合意することで、ここまで、って線をひける。それがあると延々と深追いしなくていい平和なテストができそう。
あとは仕様書の段階で、テストチーム側が同値分割&境界値分析することで、仕様書のぬけもれや実装時に気をつけてもらう効果も期待できそう。
…。そんな環境を作るまで、が一番大変そうだ…。
・自然言語のあいまいさ
「数字」ときいて、負の数は?小数点は?対数表記は?はたまた先頭に「0」がついた「0010」みたいなのは?
ワークショップでめっちゃ身にしみたんで分かります〜〜
。・゜・(ノД`)・゜・。
「数字」もいろんな数字があってその中から、テストの目的に合ったデータをチョイスしなきゃいけない。
色んな入力を発想できる力と、目的を正しく理解して選んでいく力どちらも必要なんだなと思いました。
・ソフトウェアの利用場面の多様さ
そのソフトウェアが利用されるのは、パソコン?スマホ?自動販売機?おもちゃ?車?医療機器?
たしかにー!
私はスマホとwebしかテストしたことないですが、色んな機械にソフトウェアがのっかってますもんね。
医療機器のテストとかマジ怖い…。
今回ワークショップで、条件が一つ増えると描いた数直線がぐっちゃぐっちゃになるの体感したので、例えば複数の環境(利用場面)にまたがる場合の同値分割&境界値分析…、うん、描く前からくじけそうだと納得しました。
・プログラム実装上の制約
変数の型や、2038年問題や、バイト数などなど。
変数の型では直近で思い当たる不具合があり…こういうのも知識として知ってないとそもそもテストしようって発想でない。
◼️「活用にぶつかる問題」に対してどう取り組めばいい?
・視野を広げること
・合意すること
「銀の弾丸」はないので、自らの知見を広げ、仲間と共有し、ステークホルダーとの合意をとる。そのサイクルを回すのが大事とのことでした。
ステークホルダーとの合意、はすごくできてないことなので意識してやりたいと思いました。
長くなったのでいったんここまででUPします。